「ビハーラサロン」参加にあたって
「ビハーラサロン」実施の目的の一つに傾聴活動があります。
傾聴というと、「何も言わずにじっと話を聞くだけでしょ?」というイメージをお持ちの方もおられます。
傾聴時は、アドバイスをしたり、話を聞いてみての自分の考えや意見を伝えるということは確かに行いません。
しかし正確にいうと傾聴とは、「何も言わずにただ話を聞くこと」ではありません。シンプルにお伝えすると、「話し手の方のお話を、そのまま受け止めながら聴くこと」になります。
傾聴のときは、聴き手は何も言わずに聴くのではなく、話し手が安心して話せる笑顔で、相手の表情をよく見ながら、「はい」「うん」「えぇ」「そうなんだ」といったあいづちをうちながら、うなずきながら、相手が言った言葉を繰り返したり(オウム返し)、気持ちを汲み取る言葉を伝えながら聴いていきます。
傾聴とは、「相手の人の表情、視線、姿勢、声のトーン、言葉の内容、呼吸に意識を集中して聴くこと」です。
裏面に具体的な留意事項を記していますので、ご一読の上、ビハーラサロン活動へのご協力をよろしくお願いいたします。
実践運動熊本教区委員会
自分の意見を言うのではない。
*過去や背景を聞き出さない(それを聞いてどうするのか)
*励まさない(アドバイスは必要ない)
*話者の話す範囲で(自分の体験を語る場ではない)
*善悪の判断、批判をしない(自分の思いを押し付けない)
*先回りをしない(話し手が言葉にしようとしているものを先取りしない)
*やり場のない気持ちを受け止める(沈黙を恐れない。そばにいるだけでも)
*自分の思いは、いったん横に(聞き役に徹する)
気をつけたい言葉
「がんばってください」
「気持ちはわかりますよ」
「彼(彼女)は楽になったんですよ」
「そのうち楽になりますよ」
「時間が解決してくれますよ」
「あなたはまだいい方ですよ」
「もっとひどいことが起こっていたかもしれませんよ」
「泣いた方がいいですよ」
「あなたが生きていてくれてよかった」
「そんなに悲しんでばかりいてはいけませんよ」
「一人っ子でなくてよかったですね」
「きっと天国から見てくれていますよ」
「わたしにはこんな状況耐えられません」
※相手の悩み、辛さを少しでも分かりたいという姿勢
※「あなたの言っていることは、私にはこう聞こえました(感じました) が間遠いありませんか?」というくらいの気持ちで。
自身の疲れは多めに見積もる
*ボランティア活動の後は、意識的にボランティア同士で振り返りを。
*その日のうちに義務的に。