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令和6年能登半島地震 浄土真宗本願寺派能登半島地震支援センターが開設されました

2024年1月9日

令和6年能登半島地震 浄土真宗本願寺派能登半島地震支援センターが開設されました。 本願寺金沢別院に、令和6年能登半島地震 浄土真宗本願寺派能登半島地震支援センターを開設し、浄土真宗本願寺派関係のボランティア活動を支援します。 浄土真宗本願寺派 能登半島地震支援センター 〒920-0851 石川県金沢市笠市町2番47号 本願寺金沢別院内 電話 090-2565-5325 /090-2163-5325(携帯電話2回線) FAX 076-221-6417 活動内容 1.ボランティア活動に関する情報の収集と提供 ①被災寺院・門信徒からの支援要請(人的・物的)の収集と提供 ②現地ボランティアセンターへの活動支援・情報交換 ③現地ボランティアセンターの受け入れ等の情報提供 ④交通手段・移動方法等の情報の収集と提供 ※②③については現地の状況に応じて活動   2.宿泊場所の提供 (ご自身でホテル等を手配のうえ活動していただくことも可能です) ①受付時間:午前8時30分~午後6時まで ②宿泊スペース(書院) ※相部屋     ③台所・トイレ・洗面所使用可 ※風呂なし、周辺に銭湯あり ④駐車場若干数あり(普通車のみ) ※複数人の場合は乗り合いにてお越しください。 ⑤食事なし(ボランティア個人で調達)   3.支援物資の要望と受け入れの連絡調整   4.ボランティア活動に参加する方への支援活動 ①ボランティアの宿泊受け入れに関する連絡調整事務 定員:15名(部屋割りはその都度調整いたします) ②ボランティア希望者・団体の受け入れに関する連絡調整   5.石川教区現地緊急災害対策本部との連絡調整   6.継続的取り組み及び組織的取り組みに関する連絡調整と資料・情報収集   7.その他必要と思われる事項 宗派ホームページリンク ↓ 令和6年能登半島地震 浄土真宗本願寺派能登半島地震支援センターを開設について
浄土真宗本願寺派たすけあい運動募金 「令和6年能登半島地震 災害義援金」募集について

2024年1月5日

2024(令和6)年1月1日、石川県能登地方を震源とするマグニチュード7.6の地震が発生し、 石川・高岡・富山・国府・新潟教区から被害の報告が寄せられています。  つきましては、継続した被災地の復興支援を目的として、下記の通り義援金の募集を開始いたしましたので、ご協力いただきますようお願い申しあげます。   1.  募 金 の 名 称 浄土真宗本願寺派 たすけあい運動募金 「令和6年能登半島地震 災害義援金」 2.  受付口座番号 郵便振替 01000-4-69957 加入者名 たすけあい募金 銀行振込 銀行 ゆうちょ銀行 店名 一〇九(イチゼロキュウ)店 番号 当座 0069957 名義 たすけあい募金 ※通信欄に「能登地震」とご記入ください。住所、連絡先、領収書名のご記入をお願いします。 ※インターネットバンキングにて振込の方には、入金確認後、住所、連絡先、領収書名義等について確認のご連絡をいたします お預かりした募金は災害義援金として、被災地へお送りさせていただきます。 3.  受 付 期 間 2024(令和6)年1月5日(金)から当分の間 4.  問い合わせ先 〒600-8501京都市下京区堀川通花屋町下ル本願寺門前町 浄土真宗本願寺派伝道本部 社会部<災害対策担当> TEL 075-371-5181 FAX 075-365-6199 saigai-taisaku@hongwanji.or.jp 宗派ホームページリンク ↓ 浄土真宗本願寺派たすけあい運動募金 「令和6年能登半島地震 災害義援金」募集について
読む法話「光に照らされ」 (錦町 球磨組 報恩寺 岡田浄教)

2023年12月16日 ブログ

  電車の窓の外は、光にみち、喜びにみち、いきいきといきづいている。   この世ともうお別れかと思うと、   見なれた景色が、急に新鮮に見えてきた。   この世が、人間も自然も、幸福にみちみちている。   だのに私は死なねばならぬ、だのにこの世は実に幸せそうだ。   それが私の心を悲しませないで、   かえって私の悲しみを慰めてくれる。   私の胸に感動があふれ、胸がつまって涙が出そうになる。  この詩は小説家、詩人として著名な高見順さん(1907~1965)が癌になり、まもなく死ぬであろうことを自覚していた時に書いた詩「電車の窓の外は」の一部です。  高見順さんが「死」の問題に直面したとき世界は光り輝き、死にゆく自分に対してどこまでも優しく受け取られたのでしょう。高見順さんがどのような信仰を持ち、どのような人生を送ってこられたのかは分かりませんが、今まで何気なく見えていた普段の景色がそのように見えたのは、とてつもない驚きだったと思います。高見順さんがこの詩を驚きのなかに書かれたことは想像できますが、この詩を読んで私の景色の見え方が変ったかとかといえば、そういうことはありません。中々そのように見えない、思えない私が心に見えただけです。この詩を読むたび、いつのまにか生きていることが当たり前になり、世界が素晴らしいと思えなくなっている自分が見えるだけです。  しかし私たちが普段聴聞させていただいている阿弥陀さまのお心は私の見え方が劇的に変化することを期待しておられるのでしょうか。  むさぼり・いかり・おろかさという煩悩に骨の髄までどっぷり浸かり、どこまでも自分中心にしか周りを見ていないこの私、世界が光に満ち、どこまでも優しく見えなくても、そのような私であるがために阿弥陀如来は御本願をたて、常に私を照らし、何があろうと決して見捨てないとはたらいてくださいます。  阿弥陀さまの光に照らされて見えてくる私の姿はどこまでいっても煩悩まみれでありますが、その私を決して見捨てないとはたらいてくださる「南無阿弥陀仏」とともに娑婆、思い通りにならないこの世界を生き抜いていくだけなのです。
読む法話「如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし  師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし」 (上天草市 天草上組 観乗寺 藤田慶英)

2023年11月1日 ブログ

 こんにちは。天草の藤田と申します。この度は、阿弥陀如来様の大悲、広大なお慈悲を皆様方と味わいたいと思います。  「大悲」とは「大慈悲心」の略でありまして、簡単に申しますと「慈」とは「あなたの幸せがこの阿弥陀の幸せ」という他の幸せを純粋に願う心です。「悲」とは、「あなたの痛み・苦しみがこの阿弥陀の痛み・苦しみ」というお心であります。この大悲のお心を今日はテーマにしたいと思います。  私は森進一さんの名曲、「おふくろさん」が大好きです。この歌詞の中で「雨が降る日は傘になり おまえもいつかは世の中の傘になれよと教えてくれた」という歌詞があります。この短い歌詞の中に息子と母親の半生が描かれているように感じます。息子が小さい頃、息子が辛いとき、ずっと息子を守り続けた母の姿。そして一人前の男になって社会の一員となり、家族を支え世の中を支える男になってほしいという母の願いが込められています。  1971年、森進一さんはこの「おふくろさん」で、日本レコード大賞の最優秀歌唱賞を受賞します。この授賞式で森進一さんはおそらく人生で一番激しく「おふくろさん」を歌ったのではないでしょうか。目に涙を浮かべて森進一さんは「おふくろさん」を歌いました。おそらく自らの人生に重ねて歌っていたのではないでしょうか。決して順風満帆とはいえない演歌歌手人生、ずっと森進一さんのお袋さんが支えてくれた。「ありがとう、おふくろ」そういう思いで歌ったから、あれだけ激しい歌唱になったのではないかと推測するのです。  テレビの前か観客席かで本当の森進一さんのお袋さんがこの歌を聴いてどう感じていたでしょうか?最愛の息子が日本で一番歌が上手だという賞を取ったのです。本人同様に涙を流して喜んでいたのではないでしょうか。  あなたの幸せは私の幸せ、この娑婆世界で阿弥陀様のお慈悲のお心をおたとえするものがあるとしたら、私はこの親心しか思いつきません。人間は子どもに対してだけですが、阿弥陀様の大悲は生きとし生ける命すべてに届き、「この阿弥陀に任せなさいよ、必ず助けますよ」と私たちに常に届いているのです。そのおよび声が南無阿弥陀仏の6文字なのです。
真宗教団連合 被災地支援活動に対する助成金交付について(お知らせ)

2023年10月5日

今般、真宗教団連合より、被災地支援活動の一環として、該連合加盟宗派及びその関係団体が行 う支援活動に対して、助成を行う旨通知がありました。  つきましては、各室所部及び関係団体において助成を希望する団体がございましたら、申請いた だきたく、下記の通りお知らせいたします。                      記 1.宗派対応  各室所部及び各教区教務所からの申請に基づき、真宗教団連合事務総局に対し、         助成希望団体を推薦する。 2.対象団体  宗派関係団体又は宗派と関わりのあるNPO法人等で、今後も継続して被災地支援         活動を行う意思のある団体を対象とする。         ※同一団体からの年度内における同一事業の複数開催は、一事業とみなす。 3.対象活動  激甚災害に指定された災害の被災地を対象に実施した活動・事業を対象とする。         (1)被災地におけるボランティア活動          (例:復興支援、炊き出し、傾聴ボランティア等)         (2)被災地の子どもを対象とした保養事業          (例:被災地の子どもを招いてのキャンプ開催等) 4.助成金額  1団体50万円(上限)         ※当該事業に対する寄付金、助成金、参加費収入等を除き、主催者純負担額          (1,000円単位切り上げ)について助成する。 5.申請期間  随時受付 6.申請方法  助成金交付申請書(別紙様式)に記入のうえ、収支を明記した書類、活動状況が把握         できる写真3枚を添えて所務部<文書担当>宛申請する。         ※申請団体が複数ある場合は、申請書を複写のうえ利用のこと。         ※写真については、支援活動・事業内容等と併せ真宗教団連合ホームページへ          掲載予定のため、所務部<文書担当>管理用にデータにて提出のこと。 7.助成方法  指定口座への振り込み(但し、助成対象宗派・団体・NPO法人名義口座であること) 8.助成時期  真宗教団連合事務総局にて審査の後、1か月を目途に指定口座へ送金する。                                          以 上
読む法話「真実の拠り所」  (玉名市 高瀬組 安楽寺 入江祥裕)

2023年10月1日 ブログ

 ある大学の教授が草原を歩いていました。時間を確認しようと腕時計を見ると、電池が切れ時計は止まっていました。しかしどうしても時間を確認したい教授は、辺りを見回します。するとヤギを見張っている青年が休憩していました。教授はその青年に近寄り、 「君、今何時かね?」 と尋ねました。すると青年は隣にいたヤギのお腹を持ち上げて、 「〇時〇分ですよ」 と答えました。 「適当に答えおって」 と思った教授は翌日、動く時計を持って青年に時間を尋ねました。青年はまた隣にいたヤギのお腹を持ち上げて、 「〇時〇分です」 と答えました。 そこで教授は動く時計を見て確認すると、時間はぴったり合っていました。「ヤギのお腹を持ち上げて時間が分かる?一体どういうことだ」 と思った教授はすぐに大学で研究を始めました。しかしどれだけ研究しても納得のできる答えは出ませんでした。お手上げ状態になった教授は、青年の元へ行き、 「君は、なぜヤギのおなかを持ち上げると時間が分かるのかね?」 と答えを聞きました。 すると青年はまた隣にいたヤギのおなかを持ち上げて、 「それはね、ヤギのおなかを持ち上げないと向こうにある時計台が見えないからなんだ」 と答えました。教授は今まで頼りにしてきた知識、すべてが何の役にも立たずお手上げ状態になりました。  私達も今までの人生でこれがあれば幸せだ、安心だと頼りにしてきた健康や家族や友人。これがあればきっと幸せになれると身も心もすり減らしてまで追い求めてきた地位や名誉や財産。もちろんこれらは幸せの材料であるかもしれません。しかし命終えようとする時、これらが何一つとして私の心の支えになってはくれません。私の知識でこれがあるから幸せだ、安心だと追い求めていた一つ一つは命終わる時に何の支えにもなってはくれません。すべて置いていかなければいけません。  抱えきることの出来ない苦しみを抱え、一人涙していかなければならなかった私に阿弥陀様は「もっと努力してその涙とめておいで」 とはおっしゃいませんでした。 「阿弥陀があなたを必ず浄土に生まれさせる。だからどうか任せておくれ。もう一人じゃない」 とありのままの私を抱き取ってくださいました。苦しみの涙を止めるすべも、手がかりも何一つ持ち合わせていない私に、阿弥陀様がお救いを全て整えて、今私たちのいのちに「南無阿弥陀仏」というお姿でご一緒くださっています。